ルームロンダリングSUITS/スーツ ~#7

2018年11月18日

ハラスメントゲーム

「獣になれない私たち」とか観てると、

テレビドラマの面白さって、

エンタメと純文学のちょうど真ん中あたりの

絶妙などっちつかず感、いやいや虚実皮膜感

がいいんだよな、と実感する。

もちろん、脚本家によっては、

モロ、エンタメの人もいれば、

純文学・・・の人はあまりテレビにはいないか。

 

で、「ハラスメントゲーム」の井上由美子は、

両方いける人。

今回はかなりエンタメだけど、

本気出すとけっこう文学寄り。

ワタシ的には、後者の

「危険な関係」と「パンドラ」にしびれた。

 

「危険な関係」は、

豊川悦治が知り合いの会社社長になりすます系の話。

それを追う刑事が藤原紀香、傍観者が稲垣吾郎

だったと思う、たしか。

サスペンスだからエンタメではあるけど、

テーマは文学チック。

そこがどっちつかず、じゃない虚実皮膜。

土井裕泰演出もきれいですごくよいです。

 

今気がついたけど、

「危険な関係」も「パンドラ」も

運命をムリヤリにでも変えようとする話。

というより、

人は予め決められたひとつの人生を生きるしかないのか

ってことで共通点がある。

岡田惠和もそうだけど、

複数の作品に共通するものがあるってことは、

作家の中にテーマを持っているってことで、

どうせ観るならそういう作品がいい。 




pandawatchingdrama2 at 21:04│Comments(0)

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